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2009年 02月 24日
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by hinosukima
| 2009-02-24 22:26
2008年 10月 01日
不安が形象して秋になる。 何もかも光薄く透き通る。 蝉が落ち、栗が落ち、草花が朽ちる。 山の生き物が朽ちてゆく。 毎年のことながら、 定めながら。 現場へ向かう県道沿いを毎日、 紙袋を下げて往復している半袖半ズボンの老人がいる。 首を傾げ、ひとりごとを呟きながら、 黄金色に染まった稲田の景色の中を歩いている。 どこへゆくのだろう。 そしてどこへ帰るのだろう。 その老人も長ズボンになった。 小雨降る中、傘も差さずに、 身を傾けて、急ぎ足で歩いてゆく。 修羅のように、菩薩のように。 #
by hinosukima
| 2008-10-01 21:05
2008年 09月 30日
今年も秋の田が刈り取られてゆく。 このあたりはコンバインは少なく、「はさ」に稲束が架けられてゆく。 家族総出なのだろう。 見たこともない若者が働いている。 はさ架けの直線。 直線が山の田に点在している。 こんな抽象は、どんな時間がゆくのだろう。 アケビが実を太らせ、もうすぐ割れる。 何かが満ちて、かなしみがこぼれる。 月夜の帰り、ヘッドライトをキツネが横切った。 舗道を跳躍し、こちらを正対し、 また阿弥陀堂の奥へ消えた。 #
by hinosukima
| 2008-09-30 21:17
2008年 09月 28日
実に(また)3ヶ月ぶりの「日のすきま」である。 メルマガを配信している「まぐまぐ」から、いい加減にしないと廃刊処理すると脅しが何度も来た。 年明けには「年間200本」とした目標も、9月末の今日でまだ「22」である。とうてい無理ですな。 今日は風邪を引いて現場を早上がりして昼寝して、寝覚めに(実に久しぶりに)存在の外側に引き出されて、「言葉」しています。 まだ9月なのにストーブ点ける肌寒さ。 ああ、数学やりてえ、言葉してえ、次元を跨ぎてえ、音に色に染まりてぇ、 コンポスト横に勝手に発芽し葉を這わせ結実したカボチャの切断面(黄色い時間)の言葉。 おいしくいただきました。 秋が朝露を 今年も宝石のように輝かせている。 #
by hinosukima
| 2008-09-28 07:11
2008年 06月 26日
雨が、 降るんだか、 降らないんだか。 テレビでは、 化成肥料で育てられた子どもや、いい歳した大人が、 無関係な他人を殺傷してうさ晴らしをしている。 それで社会の地力を上げようと、 EM菌(有用微生物群)だけで土地を肥やそうとする。 なにが善玉菌で何が悪玉菌なのか。 ぜんぶ一対応一。 次元が何処にもひらかない。 雨が、 降るんだか、 降らないんだか。 絶望した、絶望する次元は、皐月の鯉の吹き流しに、肚の中を、 びょうびょう吹かせ、その音を聴けばいい。 生きることは、多層する次元を、ひらき、引き受け、生きること。 雨が、 降るんだか、 降らないんだか。 今日の段取りがつきません。 #
by hinosukima
| 2008-06-26 23:08
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